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上野殿御返事(日若御前誕生の事)
弘安3年(ʼ80)8月26日 59歳 南条時光
女子は門をひらく、男子は家をつぐ。日本国を知っても、子なくば誰にかつがすべき。財を大千にみてても、子なくば誰にかゆずるべき。されば、外典三千余巻には、子ある人を長者という。内典五千余巻には、子なき人を貧人という。
女子一人、男子一人。たとえば、天には日月のごとし、地には東西にかたどれり。鳥の二つのはね、車の二つのわなり。されば、この男子をば日若御前と申させ給え。くわしくは、またまた申すべし。
弘安三年八月二十六日 日蓮 花押
上野殿御返事
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(331)上野殿御返事(日若御前誕生の事) | 弘安3年(’80)8月26日 | 59歳 | 南条時光 |