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御みやづかいを法華経とおぼしめせ。「一切世間の治生産業は、皆実相と相違背せず」とは、これなり。
かえすがえす、御文の心こそおもいやられ候え。恐々謹言。
四月十一日 日蓮 花押
(257)
小蒙古御書
弘安4年(ʼ81)6月16日 60歳
小蒙古の人、大日本国に寄せ来るのこと。我が門弟ならびに檀那等の中に、もしは他人に向かい、はたまた自ら言語に及ぶべからず。もしこの旨に違背せば、門弟を離すべき等の由、存知せるところなり。この旨をもって人々に示すべく候なり。
弘安四年太歳辛巳六月十六日 花押
人々御中
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(256)檀越某御返事 | 弘安元年(’78)4月11日 | 57歳 | |
(257)小蒙古御書 | 弘安4年(’81)6月16日 | 60歳 |