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なる宿善にてやおわすらん。昔女人、すいおとをしのびてこそ、あるいは千里をもたずね、石となり、木となり、鳥となり、蛇となれることもあり。
十一月三日 日蓮 花押
おとごぜんのはは
おとごぜんが、いかにひととなりて候らん。法華経にみやづかわせ給うほうこうをば、おとごぜんの御いのち、さいわいになり候わん。
いまは法華経をしのばせ給いて仏にならせ給うべき女人なり。かえすがえす、ふみものぐさき者なれども、たびたび申し候。また御房たちをもふびんにあたらせ給うとうけたまわる。申すばかりなし。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(241)乙御前母御書 | 文永10年(’73)11月3日 | 52歳 | 日妙 |