SOKAnetトップ

『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

しばらくこれを置く。
 尼ごぜんの御所労の御事、我が身一身の上とおもい候えば、昼夜に天に申し候なり。「この尼ごぜんは、法華経の行者をやしなうこと、灯に油をそえ、木の根に土をかさぬるがごとし。願わくは、日月天、その命にかわり給え」と申し候なり。また、おもいわするることもやと、いよ房に申しつけて候ぞ。たのもしとおぼしめせ。恐々謹言。
  十一月二十九日    日蓮 花押
 富木殿御返事