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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

しかりといえども、法華経を口に誦し、ときどきこれをとく。譬えば、大蛇の珠を含み、いらんよりせんだんを生ずるがごとし。いらんをすててせんだんまいらせ候。蛇形をかくして珠を授けたてまつる。
 天台大師云わく「他経は、ただ男にのみ記して女に記せず」等云々。法華経にあらざれば、女人成仏は許されざるか。具足千万光相如来と申すは、摩訶大比丘尼のことなり。これらもっておしはかり候に、女人の成仏は法華経により候べきか。「要ず当に真実を説きたもうべし」は教主釈尊の金言、「皆これ真実なり」は多宝仏の証明、「舌相は梵天に至る」は諸仏の誓状なり。日月、地に落つべしや。須弥山はくずるべしや。大海の潮は増減せざるべしや。大地は翻覆すべしや。
 この御衣の功徳は法華経にとかれて候。ただ心をもっておもいやらせ給い候え。言にはのべがたし。