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富城殿御返事(長寿祈願の事)
弘安2年(ʼ79)11月25日 58歳 富木常忍
不断法華経、来年三月の料の分、銭三貫文・米二斗、送り給び候い了わんぬ。
十一月二十五日 日蓮 花押
富城入道殿御返事
尼御前、御寿命長遠の由、天に申し候ぞ。その故を御物語り候え。
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富木殿女房尼御前御書
弘安2年(ʼ79)11月25日 58歳 富木尼
はるかにみまいらせ候わねば、おぼつかなく候。とうじとてもたのしき事は候わねども、むかしはことにわびしく候いし時よりやしなわれまいらせて候えば、ことにおんおもくおもいまいらせ候。それについては、いのちはつるかめのごとく、さいわいは月のまさりしおのみつがごとくとこ
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(142)富城殿御返事(長寿祈願の事) | 弘安2年(’79)11月25日 | 58歳 | 富木常忍 |
(143)富木殿女房尼御前御書 | 弘安2年(’79)11月25日 | 58歳 | 富木尼 |