SOKAnetトップ

『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

 日蓮が法華経を弘むる功徳は、必ず道善房の身に帰すべし。あらとうと、とうと。
 よき弟子をもつときんば、師弟仏果にいたり、あしき弟子をたくわいぬれば、師弟地獄におつといえり。師弟相違せば、なに事も成すべからず。委しくはまたまた申すべく候。
 常にかたりあわせて、出離生死して、同心に霊山浄土にてうなずきかたり給え。経に云わく「衆に三毒有りと示し、また邪見の相を現ず。我が弟子はかくのごとく、方便もて衆生を度す」云々。前々申すごとく御心得あるべく候。あなかしこ、あなかしこ。
  弘安元年戊寅卯月 日    日蓮 花押
 浄顕房
 義浄房