『日蓮大聖人御書全集　新版』全文検索

　　　　　　　　　　　　　　後漢の世より唐の神武皇帝の開元十八年庚午に至るまで六百六十四載に渡るところの経・律・論五千四十八巻、訳者一百七十六人なり
　唐　　　　　　　　　　　　妙楽はこの世の人なり
　　　　　　　　　　　　　　法相宗は玄奘三蔵西天よりこれを渡す
　　　　　　　　　　　　　　真言宗は善無畏三蔵・金剛智三蔵これを渡す
　　　　　　　　　　　　　　法相宗・真言宗の二宗は天台これを見ず。妙楽大師これを見て、天台宗に対当して勝劣を論ず。また日本国の伝教・慈覚・智証これを諍う

　宋

　天台の玄義の十に南北の十師を破して云わく「ただし、聖意幽隠にして教法いよいよ難し。前代の諸師、あるいはほぼ名匠に承け、あるいは思い神衿より出ず。阡陌縦横なりといえども、いずれか是なるを知ることなし。しかるに、義双び立たず、理両つながら存ることなし。もし深く所以有り、また修多羅と合わば、録してこれを用いる。文無く義無ければ信受すべからず」
　籤の十に云わく「一つとして全く是なること無きをもっての故に、一々に難じ破す」
　玄の三に云わく「軽慢止まざれば、舌口中に爛る」
　また云わく「法華は衆経を総括す」