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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

候えども、いまだ見えさせ給わず。日蓮はその人に候わねども、ほぼこころえて候えば、地涌の菩薩の出でさせ給うまでの口ずさみにあらあら申して、況滅度後のほこさきに当たり候なり。願わくは、この功徳をもって、父母と師匠と一切衆生に回向し奉らんと祈請仕り候。
 その旨をしらせまいらせんがために、御不審を書きおくりまいらせ候に、他事をすてて、この御本尊の御前にして、一向に後世をもいのらせ給い候え。またこれより申さんと存じ候。いかにも御房たち、はからい申させ給え。
    日蓮 花押