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身延相承書
日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興にこれを付嘱す。本門弘通の大導師たるべきなり。国主この法を立てらるれば、富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり。時を待つべきのみ。事の戒法というはこれなり。なかんずく我が門弟等、この状を守るべきなり。
弘安五年壬午九月 日 日蓮 花押
血脈の次第 日蓮日興
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池上相承書
釈尊五十年の説法、白蓮阿闍梨日興に相承す。身延山久遠寺の別当たるべきなり。背く在家・出家どもの輩は非法の衆たるべきなり。
弘安五年壬午十月十三日 武州池上
日蓮 花押
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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