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南条殿女房御返事
弘安元年(ʼ78)5月24日 57歳 (南条時光の妻)
八木二俵、送り給び候い了わんぬ。度々の御志、申し尽くし難く候。
夫れ、水は寒積もれば氷となる、雪は年累なって水精となる。悪積もれば地獄となる、善積もれば仏となる。女人は嫉妬かさなれば毒蛇となる。法華経供養の功徳かさならば、あに竜女があとをつがざらん。
山といい、河といい、馬といい、下人といい、かたがたなんかんのところに、度々の御志、申すばかりなし。
御所労の人の臨終正念、霊山浄土疑いなかるべし。
五月二十四日 日蓮 花押
御返事
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(317)南条殿女房御返事 | 弘安元年(’78)5月24日 | 57歳 | (南条時光の妻) |