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十住毘婆沙論尋出御書
正元元年(ʼ59)10月14日 38歳 武蔵公
昨日、武蔵前司殿の使いとして、念仏者等、召しあわせられて候いしなり。また十郎の使いにて候わんずるか。
十住毘婆沙論を内々見るべきこと候。万事を抛って尋ね出だし給い候え。
十月十四日 日蓮 花押
武蔵公御房
〈武蔵公からの書状〉
十住毘婆沙論十四巻拝上せしむ。今一巻は求め失せ候なり。御要以後は、早々に返し給わるべく候。愚身も必ず必ず参り候いて承るべく候。昨日の論談〈五十展転の随喜〉、誠にもって有り難く候。また袴品賜るべし。あなかしこ、あなかしこ。恐々謹言。
十月十一日 判
日蓮阿闍梨御房
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(233)十住毘婆沙論尋出御書 | 正元元年(’59)10月14日 | 38歳 | 武蔵公 |