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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(233)

十住毘婆沙論尋出御書

 正元元年(ʼ59)10月14日 38歳 武蔵公

 昨日、武蔵前司殿の使いとして、念仏者等、召しあわせられて候いしなり。また十郎の使いにて候わんずるか。
 十住毘婆沙論を内々見るべきこと候。万事を抛って尋ね出だし給い候え。
  十月十四日    日蓮 花押
 武蔵公御房

    〈武蔵公からの書状〉
   十住毘婆沙論十四巻拝上せしむ。今一巻は求め失せ候なり。御要以後は、早々に返し給わるべく候。愚身も必ず必ず参り候いて承るべく候。昨日の論談〈五十展転の随喜〉、誠にもって有り難く候。また袴品賜るべし。あなかしこ、あなかしこ。恐々謹言。
    十月十一日    判
   日蓮阿闍梨御房