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この文は、一切即妙法なれば、一心の源底を顕すこと甚妙無外なり。いわゆる、南無妙法蓮華経は不思議なり。
法師功徳品
静 散
入禅出禅者 聞香悉能知
不変 死 随縁 生 十界
この文は、一心静なる時は「入禅(禅に入る)」、一心散乱する時は「出禅(禅を出ず)」、静散即ち本覚と知るを、「悉く知る」とは云うなり。いわゆる、南無妙法蓮華経は「入禅」「出禅」なり云々。
不軽品
応当一心 広説此経 世々値仏 疾成仏道
この文は、法界、皆、本来三諦一心に具わることを顕せば、己心の念々に仏に値うことを、即ち「世々値仏(世々に仏に値いたてまつる)」と云うなり。いわゆる南無妙法蓮華経これなり。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(095)御義口伝 |