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経を消するに事闕けて、調熟の義乖く。当部の文に永くこの旨無し。『舎那の著脱』等とは、舎那の動ぜずしてしかも往くことに迷う。弥陀の弊を著することは、諸教に文無し。もし平等意趣を論ぜば、彼此いずくんぞかつて自ら矜らん。たとい他をば我が身となすも、還って我が化を成ず。我、他の像を立つるも、乃ち他の縁を助く。人これを見ざれば、化縁便ち乱る。故に知んぬ、夫の結縁はならびに応身に約することを。『我昔かつて二万億』等と云うがごとし。いわんや、十六王子、始めより今に至って機感相成じ、任運に分に解す。この故に、彼の弥陀をもってこの変換となすべからず」
種・熟 東方有縁 主
第一、阿閦仏 師
脱 親
大通の太子 種・熟 西方有縁 主
十六王子 第九、阿弥陀仏 師
沙弥 脱 親
種・熟 娑婆世界 主
第十六、釈迦牟尼仏 師
脱 親
記の九に云わく「初めこの仏菩薩に従って結縁し、またこの仏菩薩において成就す」
玄の六に云わく「仏なお自ら分段に入って仏事を施作す。有縁の者何ぞ来らざるを得ん。譬えば、
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(084)一代五時鶏図 |