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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

    世尊 三界特尊    二十五有
 「今この三界は、皆これ我が有なり」
                  理性の子 結縁の子
 「その中の衆生は、ことごとくこれ吾が子なり」
     文句の五に云わく「一切衆生等しく仏性有り。仏性同じきが故に等しくこれ子なり」
                      娑婆有縁の仏
 「しかるに今この処は、諸の患難多し。ただ我一人のみ、能く救護をなす」
                       玄の六に云わく「本この仏に従って初めて道心を発し、またこの仏に従って不退地に住す」
 文句の六に云わく「旧は西方の無量寿仏をもって、もって長者に合す。今はこれを用いず。西方は仏別にして縁異なり。仏別なるが故に隠顕の義成ぜず。縁異なるが故に子父の義成ぜず。またこの経の首末に全くこの旨無し。眼を閉じて穿鑿せよ○舎那の著脱は近きすらなお知らず。弥陀は遠きに在り。何ぞかつて変換せん」云々
 記の六に云わく「『西方』等とは、弥陀・釈迦の二仏既に殊なり。あに、弥陀をして珍玩の服を隠さしめ、乃ち釈迦をして弊垢の衣を着せしめん。しかれば釈迦に珍服の隠すべきもの無く、弥陀のみただ勝妙の形なるに当たらん。いわんや、宿昔の縁別にして化導同じからざるをや。結縁は生のごとく、成熟は養のごとし。生・養の縁異なれば、父子成ぜず。珍・弊途を分かち、著・脱殊に隔たる。