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ために説きたもう。かくのごとし、かくのごとし。釈迦牟尼世尊の説きたもうところのごときは、皆これ真実なり』と」
「諸余の経典は、数恒沙のごとし。これらを説くといえども、いまだ難しとなすに足らず。もし須弥を接って、他方の無数の仏土に擲げ置かんも、またいまだ難しとなさず。もし仏の滅度して、悪世の中において、能くこの経を説かば、これは則ち難しとなす」
「諸の無智の人の、悪口・罵詈等し、および刀杖を加うる者有らん。我らは皆当に忍ぶべし。悪世の中の比丘は、邪智にして心諂曲に、いまだ得ざるを謂って得たりとなし、我慢の心は充満せん。あるいは阿練若に納衣にして空閑に在って、自ら真の道を行ずと謂って、人間を軽賤する者有らん。利養に貪著するが故に、白衣のために法を説いて、世の恭敬するところとなること、六通の羅漢のごとくならん。常に大衆の中に在って我らを毀らんと欲するが故に、国王・大臣・婆羅門・居士および余の比丘衆に向かって、誹謗して我が悪を説いて『これ邪見の人、外道の論議を説く』と謂わん。濁劫悪世の中には、多く諸の恐怖有らん。悪鬼はその身に入って、我を罵詈・毀辱せん。濁世の悪比丘は、仏の方便、宜しきに随って説きたもうところの法を知らず、悪口して顰蹙し、しばしば擯出せられん」
「大神力を現じたもう。広長舌を出だして、上梵世に至らしめ、諸仏もまたかくのごとく、広長舌を出だしたもう」
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(083)一代五時図 |