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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

て、軽賤憎嫉して、結恨を懐かん。この人の罪報を、汝、今また聴け。その人は命終して、阿鼻獄に入らん。一劫を具足して、劫尽きなば、さらに生まれん。かくのごとく展転して、無数劫に至らん」
 「ここにおいて死し已わって、さらに蟒身を受けん。その形は長大にして、五百由旬ならん」
 「もしこの善男子・善女人、我滅度して後、能くひそかに一人のためにも、法華経の乃至一句を説かば、当に知るべし、この人は則ち如来の使いにして、如来に遣わされて、如来の事を行ず」
 「薬王よ。もし悪人有って、不善の心をもって、一劫の中において、現に仏前において、常に仏を毀罵せば、その罪はなお軽し。もし人、一つの悪言をもって、在家・出家の法華経を読誦する者を毀呰せば、その罪ははなはだ重し」
 「薬王よ。今汝に告ぐ。我が説くところの諸経、しかもこの経の中において、法華は最も第一なり」
 「我が説くところの経典は無量千万億にして、已に説き、今説き、当に説くべし。しかもその中において、この法華経は最もこれ難信難解なり」
 「もし法師に親近せば、速やかに菩薩の道を得、この師に随順して学せば、恒沙の仏を見たてまつることを得ん」
 「その時、宝塔の中より大音声を出だして、歎めて言わく『善きかな、善きかな。釈迦牟尼世尊は、能く平等大慧、菩薩を教うる法にして、仏の護念したもうところの妙法華経をもって、大衆の