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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

                     阿弥陀仏
                     「十は即ち十生じ、百は即ち百生ず」
                  六百三十七部二千八百八十三巻
                  捨閉閣抛
 双観経に云わく「たとい我仏を得んに、十方の衆生至心に信楽して我が国に生まれんと欲し、乃至十念して、もし生まれずんば、正覚を取らじ。ただ五逆と誹謗正法とのみを除く」
 道綽が「いまだ一人も得る者有らず」、善導が「千の中に一りも無し」、法然が「捨閉閣抛」。これらはあに謗法にあらずや
 法華経第二譬喩品に云わく「もし人信ぜずして、この経を毀謗せば、則ち一切世間の仏種を断ぜん。あるいはまた顰蹙して、疑惑を懐かん。汝は当にこの人の罪報を説くを聴くべし。もしは仏世に在るも、もしは滅度して後も、それかくのごとき経典を、誹謗することあらん。経を読誦し書持することあらん者を見て、軽賤憎嫉して、結恨を懐かん。この人の罪報を、汝、今また聴け。その人は命終して、阿鼻獄に入らん。一劫を具足して、劫尽きなば、さらに生まれん。かくのごとく展転して、無数劫に至らん。地獄より出でては、当に畜生に堕つべし」
 涅槃経第十に云わく「問う『一闡提とは、その義いかん』。仏言わく『純陀よ。もし比丘および比丘尼・優婆塞・優婆夷有って、麤悪の言を発し、正法を誹謗し、この重業を造って永く改悔せず、心に慙愧無くんば、かくのごとき等の人をば名づけて一闡提の道に趣向すとなす。もし四重を犯し五逆