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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

 文句の十に云わく「正因仏性〈法身の性なり〉は本・当に通亘す。縁・了仏性は種子本有なり。ただ今のみにあらざるなり」。
 法華経第二に云わく、
  「今この三界は、皆これ我が有なり」   主 国王・世尊なり
  「その中の衆生は、ことごとくこれ吾が子なり」   親父なり
  「しかるに今この処は、諸の患難多し。ただ我一人のみ、能く救護をなす」   導師
 寿量品に云わく、
                 主  国王  報身如来
  「我もまたこれ世の父」文   師      応身如来
                 親      法身如来
 五百問論に云わく「もし父の寿の遠きを知らずんば、また父統の邦に迷う。いたずらに才能と謂うとも、全く人の子にあらず」。また云わく「ただ恐る、才一国に当たるとも、父母の年を識らざるを」。
 古今仏道論衡〈道宣の作〉に云わく〈慧遠法師、周の武帝を詰する語なり〉「三皇已前はいまだ文字有らず○ただその母のみを識って、その父を識らず。禽〈鳥等なり〉獣に同じ」等云々。
 俱舎宗
 成実宗    一向に釈尊をもって本尊となす。しかりといえども、ただ応身に限る
 律宗