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一義に云わく、二義共に天魔なり。
一義に云わく、この義に背かん者は僻事なるか。
問う。法華宗は妙法の道理を知るや。
答う。一義に云わく、汝は天魔を治定して問うか。
一義に云わく、汝は法華を信じて問うか。
一義に云わく、妙法を知って問うか、知らずして問うか。
一義に云わく、汝が問うところの妙法は、今経について百二十の妙有り。その品々を問うか。
一義に云わく、汝はこの妙法に依って禅を建立するか。
〔天台宗問答〕
問う。天台宗を無間という証拠、いかん。
答う。一義に云わく、法華を誹謗する故なり。
一義に云わく、経文に背く故なり。
問う。余経無益と云うことは、麤を判ずる一往の意なり。再往の日は、諸乗は一仏乗なりと開会す。何ぞ一往を執して再往の義を捨つるや。
答う。一義に云わく、今言うところの開会とは、いずれの教の開会ぞや。
一義に云わく、今経において本迹の十妙の下に、各二十の開会あり。また教行人理の四一開会
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(058)早勝問答 | 文永8年(’71) | 50歳 |