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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

たとい、彼の人々、三世十方の諸仏をかとうどとして知らぬよしのべ申し給うとも、日蓮はその人々には強きかたきなり。もし仏のへんぱおわせずば、梵釈・日月・四天をば、無間大城には必ずつけたてまつるべし。日蓮が眼おそろしくば、いそぎいそぎ仏前の誓いをはたし給え。日蓮が口。

  鵝目両貫、わかめ・かじめ・みる一俵、給び候い了わんぬ。干しい・やきごめ・各々一こうぶくろ、給び候い了わんぬ。またむぎひとひつ。一々の御志はかきつくすべしと申せども、法門巨多に候えば、留め候い了わんぬ。他門にきかせ給うなよ。大事の事どもかきて候なり。

(048)

法華初心成仏抄

 建治3年(ʼ77) 56歳

 問うて云わく、八宗・九宗・十宗の中に、いずれか釈迦仏の立て給える宗なるや。
 答えて云わく、法華宗は釈迦の立てたもうところの宗なり。その故は、「已説・今説・当説の中には法華経第一なり」と説き給う。これ釈迦仏の立て給うところの御語なり。故に、法華経をば仏立宗と云い、または法華宗と云う。また天台宗とも云うなり。故に、伝教大師、釈して云わく「天台の釈す