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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

「身は人身なりといえども、心は仏心に同ず」といえるは、これなり。生身得忍の現証は純陀なり。法華を悟れる智者、死骨を供養せば、生身即法身なり。これを即身という。さりぬる魂を取り返して死骨に入れて、彼の魂を変えて仏意と成す。成仏これなり。即身の二字は色法、成仏の二字は心法。死人の色心を変えて、無始の妙境・妙智と成す。これ則ち即身成仏なり。故に、法華経に云わく「いわゆる諸法の、如是相〈死人の身〉・如是性〈同じく心〉・如是体〈同じく色心等〉」云々。また云わく「深く罪福の相に達して、あまねく十方を照らしたもう。微妙の浄き法身は、相を具せること三十二あり」等云々。上の二句は生身得忍、下の二句は即身成仏。即身成仏の手本は竜女これなり。生身得忍の手本は純陀これなり。

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善無畏抄

 建治元年(ʼ75)*

 善無畏三蔵は、月氏烏萇奈国の仏手王の太子なり。七歳にして位に即き、十三にして国を兄に譲り、出家・遁世し、五天竺を修行して、五乗の道を極め三学を兼ね給いき。達磨掬多と申す聖人に値い奉って真言の諸の印契一時に頓受し、即日に御灌頂し、人天の師と定まり給いき。鶏足山に入って