595ページ
大威徳法〈観厳僧正。伴僧八口。七条院の御沙汰〉
転輪聖王法〈成賢僧正。伴僧八口。同院の御沙汰〉
十壇大威徳法〈伴僧六口。覚朝僧正・俊性法印・永信法印・豪円法印・猷円僧都・慈賢僧正・賢乗僧都・仙尊僧都・行遍僧都・実覚法眼。已上十人、大旨本坊においてこれを修す〉
如意輪法〈妙高院僧正。伴僧八口。宜秋門院の御沙汰〉
毘沙門法〈常住院僧正。三井。伴僧六口。資賃の御沙汰〉。御本尊一日にこれを造らる。調伏の行儀なり。
如法愛染王法〈仁和寺御室の行法。五月三日これを始む。紫宸殿において二七日これを修せらる〉
仏眼法〈太政僧正、三七日これを修す〉
六字法〈快雅僧都〉
愛染王法〈観厳僧正、七日これを修す〉
不動法〈勧修寺の僧正。伴僧八口。皆僧綱〉
大威徳法〈安芸僧正〉
金剛童子法〈同人〉。
已上、十五壇の法了わんぬ。
五月十五日、伊賀太郎判官光季、京にして討たれ、同十九日鎌倉に聞こえ、同二十一日大勢軍兵上ると聞こえしかば、残るところの法、六月八日始めてこれを行わる。尊星王法〈覚朝僧正〉・太元法〈蔵有僧都〉・五壇法〈太政僧正・永信法印・全尊僧都・猷円僧都・行遍僧都〉・守護経法〈御室、これを行わる。我が朝二度これを行う〉。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
---|---|---|---|
(035)祈禱抄 | 文永9年(’72) | 51歳 |