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頂法に至るまでは退位と申して、悪縁に値えば悪道に堕つ。しかれども、この頂法の善根は失せずと習うなり
忍法 この位に入る人は永く悪道に堕ちず
世第一法 この位に至るまでは賢人なり。但今、聖人と成るべきなり
一、見道に二つ 随信行 鈍根
随法行 利根
正ということなり 一、信解 鈍根
七聖に三つ 二、修道に三つ 二、見得 利根
三、身証 利・鈍に亘る
三、無学道に二つ 慧解脱 鈍
阿羅漢 俱解脱 利
見思の煩悩を断ずる者を聖と云う。この聖人に三道あり。
見道とは、見思の内の見惑を断じ尽くす。この見惑を尽くす人をば、初果の聖者と申す。この人は、欲界の人・天には生まるれども、永く地・餓・畜・修の四悪趣には堕ちず。天台云わく「見惑を破るが故に、四悪趣を離る」文。この人は、いまだ思惑を断ぜざれば、貪・瞋・癡身に有り。貪欲ある故に、妻
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(017)一代聖教大意 | 正嘉2年(’58)2月14日 | 37歳 |